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SNSへの写真の投稿に注意

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 第28回 SNSへの写真の投稿に注意

 第28回はSNSへ写真を投稿する際に中止すべき事項について説明する。

 ラインやインスタグラム、フェイスブックなどSNSは、今や中高生から高齢者まで多くの人が利用しており、ほとんどの人はSNSなしでは生活できない時代となった。

 しかし、特に人物写真を投稿する際には注意が必要である。子をもつ母親は、自身の顔は判別できないよう投稿するが、子の顔や姿はそのまま投稿することが多く、母親自身のプロフィール写真を子の顔写真にしている利用者も少なくない。自慢の愛娘、愛息を見てもらいたいとの思いのほか、同じ年頃の子をもつママ友とネットで繋がりたいとの思いもあるだろう。しかし、そんな子供の写真が意図しない目的で利用される可能性もある。あるSNSでは、違法な投機を勧める投稿に毎回必ず子供の写真が使われている。もちろん投稿者の子供の写真ではなく、おそらくネットで手に入れた写真であろう。違法な宣伝に自分の写真が使われていたことがのちに分かれば、子供自身に大きな傷となろう。水着や下着姿の写真に限らず、子供の写真の投稿には十分に注意すべきである。

 友人との写真を投稿する際も、掲載してよいか、タグ付けしてよいか確認をしたほうが良い。友達限定での公開はよくても、友達以外への自分の写真の公開は好まない人も多い。

 また、人物写真ではないが、自社の宣伝も含めて、顧客の家での施工の様子や取引先の事業所を撮影した画像の投稿もみられる。しかし、家の中を顧客に無断で撮影してネットで公開すれば顧客と大きなトラブルになる可能性がある。また、取引先を秘匿しておきたいという事業所も多いだろうし、思わぬ企業秘密、個人情報が画像から漏れてしまう可能性も否定できない。1枚の写真から、大きな損害賠償を請求されることもあることを銘記すべきである。

 悪ふざけの画像や動画を投稿し、のちに刑事事件に発展することもあるが、車を運転中に車窓の画像を投稿すれば、警察の捜査を受ける可能性もある。仮に携帯電話を操作していなくても、不注意な人物として非難される可能性がある。 また、旅行中に投稿すると、自宅は不在だと公言しているようなもので、空き巣に入られたり、家人が犯罪に巻き込まれる可能性もあるので注意したい。

 SNSによって得られる共感は、日々の生活に深い満足感を与えるものであるし、SNSから広がる人脈によって、今後の人生に大きなチャンスが得られるかもしれない。日常生活に欠かせないツールとなったSNSを上手に利用して、人生を楽しみたい。